【真面目】わんこの価格 | トテモちわわコムギコ団withシュナ

【真面目】わんこの価格

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真面目な話題です。


先日、某カフェで「保健所の保護犬」についてお話しました。

私自身、新潟の保護犬を見学して来たことがあります。

友人、知人には、いわゆる「捨て犬」を保護して、今も一緒に暮らしているひとがいます。


でも、どうしてわんこは「捨てられる」のでしょう。

端的に云ってしまえば、それは「飼い主の都合」に違いありません。

最初は、最期まで飼ってあげるはずが、どこかでなにかが狂った、とか。

でもきっと、最初から捨てるつもりでペットを求めるひとはいないでしょう。


転勤、転職、引越し、出産、しつけの失敗、ただの気まぐれ、経済事情、家族問題…

きっと、話を聞いてみれば「そのひとなりに」理由づけはなされているのでしょうが、

それを客観的に判断させてもらった場合…「正しい措置」であるはずは、ありません。


里親を探すとか、なんとか自分たちで都合をつけるだとか、方法はあったはずです。

捨てる前に。


これは「聞いた話」ですが、保健所のアンケートによると、

犬や猫、うさぎやフェレットなどのペットを捨ててしまった飼い主さんは

かなりの確率で「その子をタダでもらってきた」ひとだそうです。


また、そういう調査結果が全国的に分かっているので、ブリーダーさんは

「たとえ小額であっても、お金をもらうことにしている」

のだそうです。


私自身、今回ムギたちを飼うまで、ペットにお金を払ったことがありませんでした。

いや、金魚とかハムスターみたいなのは別ですが、わんこと猫に「対価」を支払い

迎え入れたことは、ありませんでした。


それだからでしょうか…むしろ、ペットショップなどで

「家族の一員として迎え入れるペットをお金で買うこと」

について、多少なり抵抗がありました。


だって…それは「人買い」に通じる概念な気がしていたからです。

しかし実際、「タダでもらった」からこそ、捨てられる、軽んじられるという実態があることを知り

なにか「謎がとけた」というか「モヤモヤしていたもの」が、晴れた気がします。


一昨日、我が家に迎え入れたばかりの「わらび」は

私の掌の中にすっぽりおさまってしまいます。

体重は、400グラムしかありません。

だけど、抱きかかえてみると、はっきり鼓動があって、温かい。

喜びもするし、泣いたりもします。


この子がもしも、捨てられてしまったら…一晩生き延びることも難しいでしょう。

そう、不幸なペットたちを作るのは、私たちニンゲンの「想像力の欠如」が

原因なのではないでしょうか。


自分が同じことをされたら、どうだろう。

この子を飼いはじめるにあたって、備えはできているのだろうか。

相手はイキモノなのだから、飼い主の都合どおりには育たないかも知れない。

そぉいうことを考えないで、仔犬の可愛さ、隣の芝生の青さだけを見て

わんこを飼い始めるヒトが、ごまんといるのでしょう。


捨てるくらいなら、飼うな。

タダでもらってくる気軽さに、甘えるな。

これはなにも…ペットだけに云えることでは、ないのかも、知れません。